地震の加速度記録から計測震度と震度階を求めます。 また、長周期地震動階級を求めることもできます。
> go install github.com/takatoh/jscale@latest
地震の加速度記録は CSV 形式で、3成分必要です。 たとえば次のように:
Time,NS,EW,UD
0.00,-0.03,0.01,-0.34
0.01,0.18,0.42,0.05
0.02,-0.17,-0.25,0.34
0.03,-0.55,0.41,0
0.04,0.31,0.76,0.62
0.05,-0.72,0.1,0.37
0.06,-0.04,0,-0.3
0.07,-0.13,0.46,-0.09
0.08,-0.69,-0.22,0.36
(後略)
加速度記録のファイルを example.csv とすると、計測震度と震度階を求めるには、次のように実行します。
> jscale example.csv
長周期地震動階級を求めるには、-long-period
オプションを付加します。
> jscale -long-period example.csv
入力する加速度記録として、CSV 以外に気象庁や K-NET の強震記録を利用することもできます。
気象庁の強震記録を利用する場合は、-jma
オプションを付けて実行します。
> jscale -jma example.txt
K-NET の強震記録は成分ごとにファイルが分かれていて、それぞれ example.NS, example.EW,
example.UD とすると、拡張子を除いた部分を -knet
オプションとともに指定します。
> jscale -knet example
固定長フォーマットの加速度記録にも対応しています。固定長フォーマットはパラメータが多いので、 TOML 形式の入力ファイルを作成します。たとえば次のように:
[[wave]]
name = "NS"
file = "exmaple.dat"
format = "10F8.2"
dt = 0.01
ndata = 12000
skip = 2
[[wave]]
name = "EW"
file = "exmaple.dat"
format = "10F8.2"
dt = 0.01
ndata = 12000
skip = 1204
[[wave]]
name = "UD"
file = "exmaple.dat"
format = "10F8.2"
dt = 0.01
ndata = 12000
skip = 2406
この例では、example.dat が加速度記録のファイルです。dt
と ndata
はそれぞれ時刻刻みとデータ数です。
これらが同一の加速度記録が3成分必要です。
実行は次のように -fixed
オプションに続けて入力ファイルを指定します。
> jscale -fixed input.toml
MIT License